ある程度纏まった金額を貯金することが出来たし、そろそろ財テクでも行ってみようかと検討されている方もいらっしゃると思います。財テクという言葉は昭和感が否めませんが、つまりは資産運用ということです。
今回は個人が投資できる手法と、どの手法が最も長期的な資産運用に適しているのかという点を分析していきたいと思います。
元本保証型投資
投資を行うことを決めたのはいいもののやっぱり怖い。
なるべく元本保証型の投資で堅実に運用しようと思われる方もいるでしょう。元本保証の代表例である定期預金の利率は高くても0.02%となっています。
0.02%といえば、100万円を預けて200円の金利しか頂くことが出来ません。
特茶がようやく買えるくらいの金額にしかありません。
2倍になるのに実に3467年かかります。
中国の春秋戦国時代、日本でいうと縄文時代に定期預金にいれて今やっと2倍ってかんじです。途方もないですね。
こんな投資をしている間に、インフレによって完全に資産価値が0になりそうですね。。
昔は1円で結構なものが買えていたぐらいですから。
その他、元本保証型投資の欠点として、資産拘束されるという点が挙げられます。
定期預金に入れてしまえば、ある一定期間引き出すことが出来ません。
必要な時に引き出せず、いい投資先が見つかっても引き出すことが出来ないので、
あまり旨味はなく不利益だけを被る投資であるといえるでしょう。
→ 元本保証投資の種類(銀行預金・個人向け国債・地方債・貯蓄型保険)と罠について解説!
ちなみに、元本保証に惹かれて定期預金にお金を預けたとして、これで一安心とはなりません。
元本保証と言いつつも、「現金」も変動する資産なのです。
現金の価値は上下します。
現金の価値を上下させるのは「インフレ」です。インフレ率が上昇すると物価が高くなると覚えている人は多いです。
しかし、それは本質的な覚え方ではありません。インフレが起きる、というのは「現金の価値が下がる」ということなのです。
預金しておくのはもったいない!退職金を運用プランと投資先を紹介。インフレによる資産価値減少リスクを認識しよう
日本はたしかにデフレ国家であり、これまでは現金の価値は下がりませんでした。
しかし、日本銀行はインフレターゲットを2%に設定しています。今の日本のインフレ率はほぼ0%です。
今後、日本はインフレを促すべく、金融緩和などを実行していきます。
そんな状況で、現金で資産を持っておく理由はどこにもありません。
FX
よく広告や雑誌、テレビの企画などでも、もて囃されているFXはどうでしょうか。
FXは完全にルーレットと同じです。上がるか下がるかしかありません。
殆どゼロサムゲームです。殆どといった点は少ないですが買値と売値に差がある為です。

まさにルーレットです。0がでたら胴元にとられますが、まあほぼほぼ50%の勝負です。
このようなゲームで実は個人が一番不利な立場になります。
為替市場の主なプレーヤーは銀行のトレーダーとヘッジファンドなど資金力のある主体です。
実需系企業の為替ヘッジのポーションは全体の10%しかありません。
主要プレーヤーの銀行のトレーダーは、買オーダー、売オーダーがどこに入っているかを把握していますし、ヘッジファンドは大きな資金を動かし相場そのものを力技で動かすことも出来ます。
このような状況下での個人は川面に彷徨う木の葉のようなもので、とても継続的に利益を上げる投資として適している手法であるとはいえません。
FXを行うのであれば、外貨預金替わりにレバレッジをかけずに外貨を購入することをおすすめします。
外国債券投資
債券投資には国債と外国債と社債投資があると思います。
国債はもう皆さんご存知だと思いますが、10年国債の利回りは0.1%未満です。
正直もう、定期預金とあまり変わらないレベルなので論外ですね。
米国債券は2019年までは3%程度と良い利回りでした。

しかし、新型コロナウィルス騒動により米国も不況に陥り、FRBがFFレートをほぼ0%まで引き下げました。これにより10年債利回りも一時は0.7%〜0.8%程度の期間が半年ほど続き、その後は1%程度になっています。
この利回りは、まだまだ経済政策などが控えており、米国の足元は不況なので上がらないと思います。
外国債券については、新興国の債権によっては10%程度の利回りのトルコやブラジルの国債もあります。
然し、問題点が二つあります。
高金利な外債にはわけがある
一つはそもそもなぜ高金利なのかという点です。
日本の国債は利回りが0.1%でも購入する人がいるので成り立っています、逆に考えると高金利の国債は、それだけ金利が高くないと誰も購入しないリスク資産であるということを意味しています。
新興国は突然デフォルトしたりします。その点を確りと調べた上で投資しなければいけません。
為替リスク
更に為替リスクも加味しないといけません。新興国の為替は年間10%は優に動く為、いい方にでれば大きな利益を生みますが、そうでない場合はトータルで損失を被ります。
またFXを駆使し、為替ヘッジを行う場合、今度は逆に金利を支払い続けなければならず、トータル利回りはほぼ0になってしまいます。
以下は一例として、トルコリラと円の為替レートですが、円高が尋常じゃないスピードで進んでいます。せっかく儲けても、日本円に戻す時に損失が出てしまっては元も子もないですね。

そのまま新興国に移住するのであれば、この限りではありませんが、そんな人いないですよね。基本的には。
結論
外債投資は投資国のファンダメンタルズ並びに、リスクについて調べつくした上で行わないと失敗する。
またファンダメンタルズが良くても、突発的な事項が頻繁に発生する為、リスクは相応に覚悟しなければいけない。
社債投資
社債投資は国は会社に置き換えるだけで基本同じです。
寧ろ、ウォーレン・バフェットの師であるベンジャミングレアムや世界的な投資家であるピーターリンチも指摘している通り、債権投資より長期的に株式投資の方が常に利益が大きいので、社債投資が出来るほど企業を分析するのであれば、株式投資を行った方がよいでしょう。
不動産投資
不動産は鉄板の投資先となります。管理人は不動産投資にはあまり詳しくないのですが、管理人の知り合いの富裕層が行っているのはマンションの一棟買です。
マンションの一室買ですと空室リスクをダイレクトに負いますし、元本回収に20年ほどかかります。つまり年間利回りは5%程度です。
空室リスクや税務的な手続きを含めた管理等を含めると年間5%では満足のいく利回りとはいえないでしょう。
不動産投資については1億円以上の資産をもってからマンションの一棟買という手法での参入をオススメします。
ちなみにワンルームマンション投資だけは絶対に手を出してはいけない代物であることは断言できます。
実質利回りが1-2%程度なのではないでしょうか?
銀行から大きな金額の融資を引っ張って、この利回りではリスクリターンが伴っていません。
ハイリスクローリターン投資の代表格です。
ワンルームマンション投資は営業員が積極的に勧めてきますが、実は彼らには罪はないのです。
実際に彼ら営業員はワンルームマンション投資は素晴らしいものだと思い込んでいます。
ここが一番タチの悪いところなのです。彼らは他の資産運用を知らず、盲目的にワンルームマンション投資は儲かるものだと指導されているので、営業を受ける投資家の人もまんまと投資を実行してしまうということになっています。
株式投資
最後に愈々投資の王様である株式投資です。
今現在世の中を支配しているのは資本主義ですからね。
資本を有しているかたが、得をする世の中となっています。
現に今まで、投資で資産を築いている方は、殆ど株式投資で財を成しています。資本主義が続く限り王道中の王道の投資手法と言えるでしょう。
長い歴史を見ても株式が一番リターンが高く、他の資産クラスを大きくアウトパフォームしています。

株式投資の手法は主に分けて三つあります。
- 個人で投資
- 公募ファンドである投資信託に投資
- 私募ファンドであるヘッジファンドに投資
当然最も自信がある方は手数料が全くかからないので個人での投資をオススメします。
然しあまり経験も知識もなく、抑々投資に割ける時間がないのであれば、私募ファンドであるヘッジファンドへの投資をオススメします。
公募ファンドである投資信託に対して優位な点として、
簡潔に申し上げると以下の点があります。
・ヘッジファンドの方が投資信託に対して圧倒的に利回りが高い
・ヘッジファンドは本物のプロがオーダーメイドで利益を追求
・手数料は主に儲けた利回りに対して発生
実際にヘッジファンドの利回りは機関投資家や富裕層投資家が積極的にポートフォリオに入れるほどの信頼を獲得しています。わかりやすく運用残高も年々増えています。

参照:三菱UFJ信託
まあ一番目が一番大きいですね、投資信託は90%以上が損失を出しておりますが、ヘッジファンドは20%以上の利回りを安定的に上げ続けているファンドも存在しています。
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