日本電産の追い風でハイリターン?スパークス・ベスト・ピック・ファンド(ヘッジ型)の運用実績・評判などを確認してみた。

日本電産の追い風でハイリターン?スパークス・ベスト・ピック・ファンド(ヘッジ型)の運用実績・評判などを確認してみた。

 

「スパークス・ベスト・ピック・ファンド」というアグレッシブな名前のファンドを見つけてしまいましたので、今回調査してみました。

名前だけ見ると、これを買っとけば大丈夫かのような雰囲気を出していますが、どのようなファンドなのでしょうか?

 

スパークス・ベスト・ピック・ファンドとは?

JASDAQに上場する「スパークス・グループ」が運営しているスパークス・アセット・マネジメント株式会社が運用しているファンドです。独立系運用会社です。

日本株に投資するファンドであり、先物取引を通じてリスクの低減を図り、中長期運用をしています。

少数銘柄に集中投資をしていくことを基本としているので、狙っているのは大きなリターン。

 

絶対収益型であるヘッジファンドという形で運用をしています。

このようなファンドであれば、毎年コンスタントにどれくらいの収益が出せているのかを見る必要があります。(後述)

 

株価指数先物取引等の売建て

 

スパークス・ベスト・ピック・ファンドの概要

目論見書を抜粋します。

 

<商品分類>

  • 単位型・追加型:追加型
  • 投資対象地域:国内
  • 投資対象資産(収益の源泉):株式
  • 補足分類:特殊型(絶対収益追求型)

<属性区分>

  • 投資対象資産:その他資産(投資信託証券(株式 一般))
  • 決算頻度:年2回
  • 投資対象地域:日本
  • 投資形態:ファミリーファンド

 

投資対象とポートフォリオ

投資対象は、以下となっています。

わが国の金融商品取引所に上場している株式の中から、『魅力的』と判断した銘柄に投資します。

『魅力的』な銘柄とは、高い技術力やブランド力があり、今後グローバルでの活躍が期待出来、成長していく日本企業(新・国際優良企業)をいいます。

 

日本企業(新・国際優良企業)とは、国内市場で圧倒的シェアと強固なビジネスモデルを持つ、世界的ブランド企業としています。

 

国内市場で圧倒的シェアと強固なビジネスモデルを持つ、世界的ブランド企業 企業調査の着眼点

企業調査の着眼点などは、特段目新しいものではない気がします。

ポートフォリオは一体どうなっているのでしょうか?

 

No. 銘柄 業種 構成比(%)
1

6594   日本電産

電子機器・部品 6.84
2

6758   ソニー

家電 6.64
3

9984   ソフトバンクグループ

通信 6.04
4

6098   リクルートホールディングス

人材サービス 5.68
5

6861   キーエンス

電子機器・部品 5.49
6

7309   シマノ

輸送用機器 5.38
7

6367   ダイキン工業

機械 5.04
8

4543   テルモ

医療機器 4.65
9

4527   ロート製薬

医薬品 4.48
10

8113   ユニ・チャーム

化学 4.27
11

4536   参天製薬

医薬品 3.93
12

4021   日産化学

化学 3.84
13

4452   花王

化学 3.72
14

8715   アニコムホールディングス

保険 3.54
15

9962   ミスミグループ本社

商社・卸売 3.54
16

9983   ファーストリテイリング

アパレル販売 3.04
17

6326   クボタ

機械 2.35
18

4385   メルカリ

インターネット 2.13
19

8058   三菱商事

総合商社 1.32
20

2815   アリアケジャパン

食品 0.41

 

日本電産、ソニー、ソフトバンク、リクルート、キーエンス。なんというか、普通のポートフォリオですね。時価総額の大きい企業を少し並べ替えているだけのように見えます。

時価総額ランキング@2021/3/11
 

順位 コード 市場 名称 取引値 発行済み株式数 時価総額(百万円) 単元株数
1 7203 東証1部 トヨタ自動車(株) 15:00 8,091 3,262,997,492 26,400,913
2 9984 東証1部 ソフトバンクグループ(株) 15:00 10,290 2,089,814,330 21,504,189
3 6758 東証1部 ソニー(株) 15:00 11,010 1,261,058,781 13,884,257
4 6861 東証1部 (株)キーエンス 15:00 47,790 243,207,684 11,622,895
5 9432 東証1部 日本電信電話(株) 15:00 2,813 3,900,788,940 10,972,919
6 9983 東証1部 (株)ファーストリテイリング 15:00 94,830 106,073,656 10,058,965
7 6098 東証1部 (株)リクルートホールディングス 15:00 5,054 1,695,960,030 8,571,382
8 8306 東証1部 (株)三菱UFJフィナンシャル・グループ 15:00 593.3 13,581,995,120 8,058,198
9 9433 東証1部 KDDI(株) 15:00 3,468 2,304,179,550 7,990,895
10 7974 東証1部 任天堂(株) 15:00 59,740 131,669,000 7,865,906

 

それは言い過ぎでした。しかし、リターンが出ていれば誰も文句を言わないはずです。

 

ファンドの実績

実績をみていきます。まずは基準価額。

基準価額・純資産総額の推移、分配の推移

2020年のコロナショック後に大きく上昇していますが、その前の2019年末時点はなかなかの落ち目だったように見えます。

組み入れ銘柄1位の日本電産の飛躍により、基準価額の向上に繋がっているように感じます。

日本電産

日本電産は6ヶ月で株価が2倍になりました。日本電産は中国の景気回復先駆けや、EV向けの駆動モーター事業の将来性を背景に強い買いが入っています。

日本電産をポートフォリオに組んでいるその選球眼は素晴らしいものだと思います。

 

具体的なリターンはどれくらいなのでしょうか?

 

1年 3年(年率) 5年(年率) 10年(年率)
トータルリターン 6.61%
カテゴリー 3.21%
+/- カテゴリー 3.40%
順位 24位
%ランク 30%
ファンド数 80本
標準偏差 6.79
カテゴリー 9.76
+/- カテゴリー -2.97
順位 36位
%ランク 45%
ファンド数 80本
シャープレシオ 0.97
カテゴリー 0.33
+/- カテゴリー 0.64
順位 25位
%ランク 32%
ファンド数 80本

 

年率で6.61%程度となっています。

年間収益の推移は以下の通りです。

 

年間収益率の推移

2018年設定以来、2018年8.1%、2019年-1.4%、2020年13.6%。非常に安定しない運用ですね。

これであれば毎年5%運用のインデックス投資の方が安心して資産を増やせます。

 

買うべきか・買わないべきか?

見てきた通り、スパークス・ベスト・ピック・ファンドは2020年こそ運用利回りが13.6%となりましたが、2019年はなんとマイナスです。

 

私個人が大事にしている価値観でもあるのですが、投資をする上で「損をしない」ことが最重要だと思っています。

これは投資の神様ウォーレン・バフェット氏の格言を参考にしています。

「第1ルール、損しないこと。第2ルール、第1ルールを忘れるな」というものです。

 

資産運用においては、1年で2倍、とか3倍、などというリターンを求めるものでもなく、またそれは実はあまり価値のないものです。

今年ファンドに預けて資金が2倍になっても、来年はマイナス、その次の年は微益、その次の年は大きくマイナス、などと、ボラティリティが激しい運用に価値はありません。コンスタントな積み上げと複利が最もインパクトがあるのです。

 

それよりも、しっかりと損を出さずに、安定的にリターンを重ねることが、富裕層への近道なのです。

 

バフェット氏は毎年20%前後のリターンをコンスタントに長年積み重ねたことから、史上6人目の$100 Billion Clubに入るほどの資産を築けたのです。

1,000億ドル(約10兆円)とは途方もない数字ですね。

Warren Buffett Becomes Sixth Member of $100 Billion Club

 

その意味で、スパークス・ベスト・ピック・ファンドは3年ですでにマイナスを出してしまっているところにどうしても信頼がおけません。

 

次の3年でプラス運用を続けた場合に、信頼して資金を預けると思います。そんなところでしょうか。

コンスタントに利益を出せるファンドは他にありますので、今のところは資金ができたらそこに追加投資していく方針を取っています。

 

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