こんにちは航です!
投資をする上で、リスク管理は非常に重要で、リスクはできるだけ取りたくありませんが、
リスクなしでの投資はありえません。
今回はリスクとリターンはどこまで許容し、投資を実行していくべきなのか、その考え方について書いていきたいと思います。
投資におけるリスクリターンと計算方法
「リターン」は投資を行うことで得られる損益であり、リスクとはリターンにどの程度バラツキがあるかどうかです。
「リスク」という言葉お金を失ってしまうことそれ自体を指しているように見えますが、実はバラツキの話なんですね。
(example)ファンドA
- 平均リターン:5%
- リスク(振れ幅):±10%
つまり、-5%〜15%の範囲で推移する傾向があります。

リスクは標準偏差とも呼ばれていますが、詳しくは投資におけるリスク指標である標準偏差(ボラティリティ)についてわかりやすく解説するで説明しています。
計算方法についてはわかりやすい資料がありましたので以下を参照してください。

必要な投資利回りはいくら?
ある程度余裕をもって生活を行い老後の資金を残すために資産運用をする場合、年間いくらかのリターンを求めていかなければいけません。
投資の世界では、60歳時点で一億円の資産を有するミリオネアになる為には年平均7%の利回りが必要です。
今後日本で想定される、年平均2%のインフレが発生したとすると、全部で
必要利回り7% + インフレ率2%
を加味して約9%程度の利回りが必要となります。
何もリスクを背負わずに、安定してこれだけの利回りが得られれば最高なのですが、何もリスクを取らずにこれだけのリターンを得ることは出来ません。
安全資産は本当に安全なのか?
そもそも安全と言われている預金として銀行に預ける場合も、金を保有する場合も、国債を購入する場合も、全てリスクを抱えています。 (そもそもリターンが低い時点で、選択肢として私は極力除外しています。最小限のCashは保有していますが)
代表的な預金もいつ政府からの預金封鎖を受けるかもしれません。実際戦後に日本は、この預金封鎖が発令されています。
更に預金でおいておくと、インフレ、つまりモノの価値が上昇することにより、相対的なお金の価値が減少するというリスクを抱えていることになります。
現在デフレで悩んでいるのは世界中で日本だけであり、この状況がいつまでも続くとは考えられません。
私達の祖父母の時代は1円でいろいろ買えたみたいですからね、インフレの力は非常に恐ろしいです。
因みに私の生まれた1980年代から比較して、現在は大体1.3倍になってますね。
失われた20年間でほぼ消費者物価は変化しおりませんが、それでも1.3倍になってます。
確か子供のころは自販機の缶コーヒーが90円だったのが、今や120円程することを考えると納得感ありますね。

出典:世界経済のネタ帳 http://ecodb.net/country/JP/imf_cpi.html
また金については、配当金という新たな付加価値を産まず、更にはかつてアメリカでルーズベルト大統領の元、金を保有することを禁止され、国民は没収されるという法案がだされたこともあり、安全とはいえません。
その他の所謂元本保証型と目されている投資商品についても、国家デフォルトリスク、地方デフォルトリスク、資金拘束リスクなどがあります。
このように、巷で安全といわれている利回りの低い投資(投資と表現すべきかは微妙ですが)でさえ様々なリスクを抱えています。
リスクを抑えながらリターンを得る方法
大事なのは自分の目的としているリターンに対して、どれだけのリスクを負うことができるかということです。
例えば、自分が5億持っていて、最大損失1000万円、期待利益3000万円の投資があったとすれば、その投資を行うかもしれませんが、総資産が1000万の場合上記の投資は余程のギャンブラーでない限りは行わないでしょう。
このサイトの目的はあくまで資産形成なので投機的な取引を目的とはしていません。重要なのはいかに少ないリスクで安定的な利回りを追求できるかという点です。
投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットを始めとして世界の投資で財を成している人をみると基本的には株式市場に資金を投下しているところを鑑みると、やはり株式投資を行っていくことが財を成すためには最も適しているといえます。
株式投資自体が、歴史上最もリターンを出している投資であることも明白になっています。

因みに以下の各国の金融庁公表の資産の割合を見ていただければわかりますように、日本人の投資に対する警戒は欧米に比べて飛び抜けております。
その結果として、家計資産の伸びは欧米に比べて著しく鈍いことがみてとれます。


出典:金融庁
上記からわかるように、日本人は株式市場に投資をしてこなかったことにより、随分と他国に遅れをとっているように思えます。
株式投資を30代で初期投資500万円、年間投資に200万円をまわしたとします。
リーマンショック級のショックが起こったとしても最大ドローダウンを20パーセントに設定しつつ、平均して年10%の利益を追求していけば目標資産額1億つまりミリオネアに60歳を待たずに到達することができる計算になります。
ここで重要なのは個人で年間平均10%の利益を上げ続けることの難しさです。
個人投資家として、取引をしたことがある人なら分かると思うのですが、全般的に株式市況が上昇局面で保有株が上昇している場合は、非常に心地よく過ごすことが出来ます。
然し、一旦市況が傾くと保有株も下落し続け、株価が戻ることを信じて損切りができず結果的に大損をしたという経験があるかと思います。
その経験で、もう株式投資はやめようと市場から足を洗った人も多いかと思います。
また、わずか200-300万円の投資で、損益が20万-30万円動くだけで不安にかられるような状況ではとてもミリオネアを目指すことなど出来ません。
サラリーマンとしての会社での業務に支障をきたすということも考えられるでしょう。
サラリーマンとしての給与をもらいながら、資産運用を行う場合はレバレッジをあまりかけておらず、安定的な利回りを追求しているヘッジファンドに投資を考えてみましょう。
ヘッジファンドマネージャーは市況とは関係なくプロとしての収益を追求してくれますし、日ごろから何十億という資産を運用している為、評価額の一時的な上下に動揺することもありません。
その為、適切な判断に基づいて損失を最小に抑えることが可能となります。
お薦めの運用手法としてはバリュー株投資を戦略としたヘッジファンドです。
バリュー株投資は例えていうならば、1万2000円が入っている財布が1万円で売られている場合に購入し、適正な1万2000円+財布の代金となるまで待つという手法です。
更にヘッジファンドのもつ資金力によって、この適正価格になる為の働きかけを行うことができ、通常のバリュー投資より大きな威力で行うことが出来ます。
またそもそも、1万2000円の現金が入った財布が1万円で売られているわけですから、 値下がりリスクが非常に低く抑えられます。
この為、低いリスクで大きなリターンを得ることが出来る長期的な運用という視点にたった時に最も適した手法といえます。
ダウンサイドリスクとは常に投資家が考えなければならないものです。
まとめ
以上、リターンを得るために許容できるリスクとは?リスクリターンの計算方法についての解説でした。
この他にも資産運用に関する私の知識を記事にしていきますので参考にしてみてくださいね!
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