成長著しいラオスの株式市場は黎明期で投資環境が整っていない!CLMV諸国の魅力と罠をわかりやすく解説。

今まではベトナムやマレーシア、インドネシアとメジャーどころの国について分析してきましたが、

今回は東南アジアの中でも成長著しいCLMV諸国(Cambodia,Laos,Myanmar,Vietnam)の中からラオスの分析をしていきたいと思います。

以下はASEAN主要国の過去記事です。

 

 

ラオスの概要

まずラオスの概要ですが、ラオスってイメージありますか?

私のイメージはカジノか北朝鮮の幹部が遊んでいるかくらいのイメージしかないです。まずは謎の国ラオスについて概要からいきたいと思います。

【国名】ラオス人民民主共和国
【民族】ラオス族50%、その他49民族 (新手の人種のサラダボールでしょうか)
【宗教】仏教
【言語】ラオス語
【人口】650万人
【首都】ビエンチャン (聞いたことないですね)
【思想】共産主義国家 (この為、中国と親密)

 

海外には40カ国くらいいきましたが私はまだ訪問したことはなく、いつか訪れてみたいと考えている国の一つとなっています。

因みにラオスは以下の記事でも書いておりますが、CLMV(カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)の一国で、今後成長余地が高い国として分類されています。

 

 

アジアの最貧国の1つとされIMFからは後発開発途上国として分類されています。

その為、一人当たりGDPは2000USD近辺ということで、中所得国の罠である10,000USDまではまだ相当な距離がありますね。では本題に経済についてみていきたいと思います。

安定して高水準のラオスの経済成長率

それではこの15年ほどのラオスの経済成長率をご覧ください。

ラオス経済成長率

高成長をずっと継続していますね。ITバブル崩壊やリーマンショックも影響なく高い成長を実現しているのが非常に魅力的ですね!

理想的な人口動態

まず人口動態です。ラオスは見事なピラミッド型の人口ピラミッドを有しています。

ラオスの人口ピラミッド

理想的な形ですね。今後労働人口の伸びが加速していきますね。ポテンシャは非常に高そうです。

教育の質については義務教育の短さ(5年)や識字率の低さ等、低く労働力の質は低くなっています。しかし、まだ労働集約的な産業で成長していけるレベルなので、このレベルでも暫くは問題ないでしょう。

サービス業が成長のドライバー

ラオスのGDPは以下のように、サービスと工業がバランスよく支えています。意外にもサービス業がそれなりのポジションを占めていて驚きました。

カンボジアの産業別GDP構成

参照:みずほ

 

そしてこの工業の部分なのですが、金や銅などの資源の採掘拡大や、隣国タイへの水力発電による電力輸出などが大きなポーションを占めています。

意外にもラオスは水力発電が主要な産業だったんですね。メコン川の水流を利用しているみたいです。

ラオスの課題

ここまでみてくるとかなり魅力的な国に見えてきましたが多くの課題を抱えています。主要なものを三つ上げていきます。

タイと中国に依存した経済

貿易相手国が輸出輸入ともにタイと中国で70%を占めるという過度に両国に依存した経済になっています。

ラオスの輸出先

流石にここまでの偏りがある国はなかなかないのでしょうか。そして当然タイも中国に大きな影響を受けます。中国がこけるとラオスは殆ど機能しなくなるということがいえると思います。

大きい経常収支赤字

日本は経常収支黒字国、つまり海外からお金を稼いでいる国ということになりますが、ラオスは経常収支が大幅赤字国です。なんと経常収支赤字幅はGDPの20%に上ります。

ラオスの経常収支

参照:野村證券

 

日本で言うと約100兆円の赤字ということですね。かなり深刻な水準です。

これは主要輸出産品である銅の値下りと、水力発電のダム建設に必要な資材や工具を大量に輸入した為です。

水力発電で元を取らないと今後以下で指摘する財政破綻を引き起こしかねないですね。

財政赤字

ラオスの債務残高は毎年GDP比で5%ほど出しており、現在の累積債務はGDP比で60%ほどとなっております。

ラオスの累積債務

これによって、今後政府は政府による公共投資を抑ええざるをえず成長は鈍化することが見込まれています。

また目立った歳入源が確立されていないことから、このままいくと最悪財政破綻するというケースまで視野に入ってきます。

日本のように自国通貨で国内の金融機関や保険会社が国債を吸収している場合は財政破綻は起こりえません。しかし、ラオスのように外国人に対して借金を行っている国では財政破綻も起こり得るのです。

黎明期で投資環境が整っていないラオスの株式市場

ラオスの株式市場は2010年10月に開設され、既に7年以上が経過していますが、依然として5社しか上場されておりません。

時価総額のGDP比はたったの10%と、シンガポールの200%、タイやマレーシアの100%とくらべると完全に小規模な取引所となっています。

 

PERは15倍程度の銘柄が多いようですが、配当性向は20%近辺、ROEは50%の企業もあるみたいです。

然し、残念ながら現在日本の証券会社経由でラオスの株をかうことはできないという状況でした。

ただもし投資できたとしても、私としては上記のように中国タイへの偏重過剰すぎるので、投資は控えようかなというレベルですね。

まとめ

CLMV諸国の一角であり成長著しいラオスですが、中国に依存し過ぎている点に加え、株式市場がいまだ黎明期で投資適格とはいえないレベルとなっています。

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