こんにちは!ワタルです!
今回はたまーに聞くファミリーオフィスについて説明していきたいと思います。ファミリーオフィスはプライベートバンクと同様に富裕層向けのサービスとなっています。
しかし富裕層向けのサービスといってもお、そのレベルに差がありファミリーオフィスは超富裕層向けのサービスとなっているのです。
ファミリーオフィスでは資産運用は勿論のことですが、それよりも会計や税的な面も含め遺産相続のコンサルや、子息の教育と幅広く家族全体の更なる発展をサポートしていきます。
その為、弁護士や会計士、時には教育を担う担当までがチームを組成して総力でファミリーの発展に寄与していくサービスにあたります。
今回のポイントは以下の通りです。
- ファミリーオフィスとプライベートバンクは似ているが違う
- ファミリーオフィスは資産運用ではなく、後の世代の繁栄を重視している
- ファミリーオフィスは基本的には富裕家族が設立した私的組織
- ファミリーオフィスを持っている家は一流の超富裕一族
- ファミリーオフィスの運用もオルタナティブ投資を取り入れている
ファミリーオフィスの概要とは
ファミリーオフィスについてはプライベートバンクと同じく富裕層むけのサービスという点では似てはいますが性質と利用者のレベルが異なります。
ファミリーオフィスとプライベートバンクの違いって何?
まずファミリーオフィスという名前から、「家族」の「事務所」と直訳されます。
全く資産運用と関係する感じがしませんが、これは家族の資産を管理して後の世代に継承して家系が永続的に反映することを目的としたプライベートな組織のことを指します。
つまり富裕層が自分たちで、ファミリーオフィスを設立して家族の資産管理を始めとした様々なことにあたらせるという組織をファミリーオフィスというのです。
ロスチャイルド家やロックフェラー家等では自分の家が創設したファミリーオフィスを更に他の富裕層のサービス対応に当たらせてビジネスにするというマルチファミリーオフィスという形態をとっている所も存在しています。
プライベートバンクが金融機関が富裕層向けに提供しているサービスですが、ファミリーオフィスは自身専属でチームを組成しているということですね。因みに最近ではビル・ゲイツ氏もファミリーオフィスを保有していることで有名となっています。
プライベートバンクというのは富裕層の資産運用に重きを置いておりますが、ファミリーオフィスはこの継承という点に重きを置いた組織と言えます。
その為、会計士や弁護士、時には子息の教育の為の専門家といったチームを組んで一族のサポートにあたります。時には、家族の今後の方針を決める家憲の制定の補助を行ったり、家族内のもめごとに対して第三者的な視点から仲裁に入るということまで行っています。
ファミリーオフィスを使う富裕層はレベルが違う富裕層で、明確な基準はありませんが所謂ビリオネアつまり1000億円以上の資産を持っている富裕層が主に利用しています。
ビリオネアは世界に2043人いますので、市場規模の資産は最低でも200兆円以上という巨大な市場になりますね。(実際には桁外れの富裕層が多いので、1000兆レベルになってくると思います)
主にビリオネアを輩出しているアメリカの富裕層の間で使われているものになります。
ミリオネアレベルが使うのがプライベートバンク、ビリオネアレベルが使うのがプライベートオフィスであるため、ビリオネアが少ない日本では、あまり馴染みの薄いサービスと。
ファミリーオフィスの起源
ファミリーオフィスの起源は6世紀の欧州の王族の資産管理と言われています。
権力の集中しているこの時代の王族が相手ということは、この頃から富裕層が相手といってもそのレベルが違いますね。
ファミリーオフィスが浸透しだしたのは、あの都市伝説でもロスチャイルド家と同じく有名なロックフェラー家のジョン・ロックフェラーが一族の今後の為にファミリーオフィスを設置した為に、富裕層の間で有名になりました。
一説には1970年代には米国のGDPの半分の資産を有していたという資産家なので、更に増やすというよりは、如何に継承していくかということを重要視していたんですね。
ファミリーオフィスの運用
ファミリーオフィスは当然、超富裕層のおかかえなので、そのポートフォリオは公開されていませんが、金融機関としてファミリーオフィス機能を提供していることで有名なUBSによると、先進国株、不動産、プライベート・エクイティ、ヘッジファンドといった資産に10%~15%ずつ投資しているということが分かっています。
前回のオルタナティブ投資についてわかりやすく説明するでも説明しておりますが、通常の伝統的資産である株式等の動きに連動しない非伝統的資産であるヘッジファンドやPEファンド、更には不動産を組み合わせることにより相場下落時にも収益獲得を望むことができ収益が安定するとともに、結果的に良好なパフォーマンスを得ることが出来るようになるのです。
以下はBloomberg(参照:ファミリーオフィス成績)が報じているリターンですが、総じて安定的な成績を上げていることがみてとれますね。

因みにファミリーオフィスのCEOともなると年収は平均4,000万円になるみたいです。そして投資責任者は3,000万円ということで、一体平均どれくらいの維持コストを払っているのか見当がつきませんね。
しかし、資産1000億円以上の超富裕層からすると、トマピケティが歴史的に証明した資本収益率である5%を達成しさえすれば、運用益だけで50億円の収益を確保できるので痛くも痒くもないのでしょう。

また同じくオルタナティブ投資を取り入れているHarvard大学基金のポートフォリオですが、オルタナティブ投資に50%異常投資を行っており、米国の株式市場の平均利回りが5.5%のなか9.0%のの平均利回りを達成しています。

ハーバード大やイェール大のような優秀な成績を長期間残し続けている大学基金に比べるとオルタナティブ投資の投資比率は低いといえますね。
まとめ
ファミリーオフィスはビリオネアといわれる絶大な資産家が自身の資産の運用のみならず、その資産への継承並びに子息の教育を含め、家族の全般的なことをサポートする為に設立されている私設組織で、通常の富裕層に主に資産運用を中心にサポートしているプライベートバンクとは似ているが異なる。
しかし、運用形態は当然各ファミリーオフィス毎に異なるが同じくヘッジファンドやPEファンドといったオルタナティブ投資といわれる株式や債券とはことなる動きをする商品をふんだんに取り入れている。
それでは!
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