こんにちは!ワタルです!
私は資産運用を社会人になる前から始めているのですが、結構前働いていた総合商社の同期や東京大学時代の同期に聞いてもまだ資産運用してないという人もいます。
正直資産運用は絶対にした方がいいと確信しているので、今回資産運用の必要性とおすすめの資産運用法について書いていきたいと思います。
Contents
資産運用の必要性①:日本人の相対的貧困化
私の周りも資産運用をしていないという状況ですが、日本全体としてもやはり欧米の先進国に比べて資産運用を行っていないという実態が金融庁の調べでも明らかになっています。
株式投資と投資信託のみを見ても、米国人が46.3%、英国人が27.6%投資をしている一方、日本人はたったの13.9%しか投資を行っていません。
一方現預金が米国人の12.9%、英国人の34%と比較して日本人は圧倒的な53.3%を誇っています。
日本人が元来農耕民族でコツコツ型の貯蓄が好きな一方、欧米人は狩猟民族で資産を殖やしてやろうという貪欲な気持ちが大きいという精神面の違いに加え、日本のバブル期以降の株式市場の低迷や長引くデフレが日本人を預金に向かわせているのでしょう。
然し、このようにほぼ0金利の預金偏重の資産構成となっていることにより、以下のように欧米人に比して1998年以降、資産が全然伸びていません。

1998年からの20年を見ると、米国・英国では家計金融資産は2.7倍、2.3倍へと伸びているが、 日本では1.4倍に留まっている。背景として、運用リターンの違いも大きく影響していると分析される。
参照:金融庁

米国では1998年から20年間で金融資産はなんと8倍強に増加。対して日本は20年間で2倍です。効果的な資産形成が日本人は全く行えていません。
つまり、同じ期間に米国人の家計資産と比して4分の1以下の伸び率に留まってしまっているのです。
ここから言えることは二つあります。
一つは資産運用を積極的に行ってこなかった為に、日本人の資産は増えず相対的に欧米に比して貧しくなってきているということ。
もう一つは労働収入の伸びも米国に比して弱いということです。
これは米国人が資産運用により豊かになり個人消費が活発に行われるようになった一方、日本は資産が増えず個人消費が活発ではなく結果として企業収益の伸びが弱く賃金の伸びも抑えられてしまったことが要因です。
自分達の資産の増加の為にも、日本という国家の経済を浮揚させる為にも、資産運用は現在の日本人にこそ積極的に求められる施策であると言えます。
実際金融庁が上記のような調査を行っているというのもその証左ですね。
資産運用の必要性②:資本収益率>経済成長率
トマ・ピケティの21世紀の資本をご存知でしょうか。

この本は2013年にフランスの経済学者トマ・ピケティにより発行されたもので、世界十数カ国で100万部を突破した大ベストセラーです。
彼は各国の数百年の歴史的なデータから資本の投資から得られる収益率つまり資本収益率が、経済成長による賃金の伸びを常に上回っていることを歴史的に証明しました。
その実証の結果が以下のグラフです。

(参照URL)
常に資本収益率が4.5%~5%で安定しています。
それに比して、経済成長率というのは第二次世界大戦後の一時期でこそ4%に迫りましたが、基本的には資本収益率を大幅にアンダーパフォームしていることが示されたのです。
つまり給料収入というのは非常に低い率でしか成長していかないのに、資産運用の収益というのは4.5%~5.0%で成長していくことを示しているのです。
これは積み重なれば、後の項で説明する複利効果により資産運用を行った富める人と労働収入つまり給料だけの人との間に大きな貧富の差を生むことになります。
相対的に貧しくなっていかないためにも、資産運用を行うことが重要になってくるのです。
資産運用の必要性③:複利効果の偉大さ
次に先程申し上げた複利効果の偉大さなのですが、あの物理学者アインシュタインをして複利は人類最大の発明だと言わしめたほどのものなのです。
では実際に1000万円を定期預金(最大利率0.3%)と債券等の利回り3%、上で説明した資本収益率の平均5%、このブログでも目指している10%の利回り運用した際の資産の伸びは以下のようになっています。

定期預金ではお金は殆ど増えませんが、5%で回せば20年後に2650万円、10%で回せば6700万円になります。
労働でこれだけの貯蓄を蓄えるのは非常に骨がいりますよね。これはお金が働いて増やしてくれた収入ですが、労働収入よりも大きな資産を年を追うごとに構築していってくれるのです。
更に、労働収入を倹約して、再投資にまわしていけば雪だるま式に資産が増えていきいつのまにか不労で生活できるようになっていくのです。
また資産運用は出来うる限り若いうちから始めることにより、時間と共に複利効果のメリットをより強くうけることが出来るので、出来うる限り早く開始することをおすすめします。
資産運用の必要性④:年金の不安
現在年金は65歳から支給されるようになっておりますが、現在の日本の国家財政が1000兆円以上の債務を抱えていることを考えれば、支給年齢引き上げ並びに金額の低下といった政策が取られる可能性は非常に高くなっています。

また現時点においても、60歳から定年を迎える90歳までの間に必要とされる経費は1億円近く発生すると見込まれております。
一方現行制度で妻が専業主婦だった場合、月額の年金は5.4万×2人+15万=25.8万円となります。
90歳までの年金受給額は9000万円程度となっており現状の制度ですら既に足りないという状況になっています。
このような状況下、年金のみに依存した老後を想定するのは非常に危険で安心した老後を送れるように出来うる限り早い段階から資産運用を行い資産を構築していく必要があるでしょう。
資産運用の必要性⑤:精神的ゆとりの確保
資産運用を行うことにより生活に困らない資産を構築することが出来れば、精神的な安定を手に入れることが出来ます。
実際に明治時代の貯蓄並びに投資王として知られる本多静六氏は資産運用を行う十分な余裕を手にしたことにより、本業である東京大学の教授職に邁進することができるようになり、高い成果を収められるようになったと言っておられます。
お金のことが常に頭の中にあっては本業に集中することが出来ませんからね。資産運用によって人生をより豊かなものにしていくことができるのです。
必要な運用利回り
今まで資産運用の必要性について列記してきましたが、では実際に資産運用をすることになった場合に目指すべき運用利回りはどれくらいにするべきでしょうか。
よく月利回り3%とか、年率50%、1年で倍という広告を街でも見かけますが、このような投資は反対に大きく資産を失う可能性があります。
この資産を大きく失うというのが、資産運用の最大の敵といっても過言ではありません。
例えば、1000万円を大きな運用利回りを狙って資産運用し結果的に▲50%の結果になったとします。
すると1000万円が500万円に凹んでしまいます。この500万円を元の1000万円に戻すためには+50%ではなく+100%の運用利回りが必要になってしまうのです。
このように大きな下落は取り返すのに多大な労力を要するので、資産運用を行う上で最も必要なのは着実に且つ堅実な下落リスクの低い手法で5%~10%の利益を積み重ね続けることが必要となるのです。
上の偉大なる複利効果の欄で説明した通り5%で運用したとしても20年後には2.6倍、10%で運用すれば20年後には6.7倍になるわけですからね。
派手な運用成績より着実な積み重ね結果的に大きな資産を構築することに繋がるのです。
おすすめの運用手法
上記で説明した通り、資産運用で必要なのは出来うる限り下落リスクを抑えた上で5%~10%の利益を積み重ねる手法なのです。
この目標を達成する為に管理人がおすすめするのは、バリュー株投資です。(詳細:ベンジャミン・グレアムの投資対象『ネットネット株』を分かり易く解説)
投資の神様であるウォーレン・バフェットの師であるベンジャミン・グレアム氏によって提唱された本格的な投資手法です。
株式投資になりますが、ハイリターンが見込める、歴史上リターンが証明されている手法がバリュー株投資なのです。
上記リンクで詳しく説明しておりますが、この手法は非常に下落リスクが少ない運用手法になっています。
ただし、バリュー株投資は非常に難易度が高く、投資家のセンスが大きく問われるのも事実です。
実際に財務諸表をみて、バリュー株をスクリーニングすることは誰にでも可能です。
しかし、そのバリュー株をスクリーニングした後が実は勝負なのです。
実際にその企業のビジネスモデルや今後の参入している市場の見通し、実際に企業訪問をするなどして、投資すべき対象なのかどうかをしっかりと見極める必要があります。
また、実際にバリュー株を購入するタイミングも重要です。
バリュー株とは「割安株」です。
「割安株」とは割安になっている理由があり、万年割安で放置されていることも多々あります。
しかし、バリュー株投資は万年割安な株を購入する訳ではなく、日の目を見るタイミングが必ず来ると確信できる対象に投資をしていくのです。
個人でバリュー株投資を実施するのはお勧めしません。難易度が高すぎるためです。
バリュー株投資でしっかり実績を出しているヘッジファンドも国内にはありますので、そちらでの運用を考えてみましょう。
上記の手法を用いて安定した成績を残しているファンドを含めて以下ランキング形式で紹介しておりますので参考にしてみて下さい!
2020年から投資先としておすすめできる投資先を収益性・安定性・将来性の観点から、ランキング形式で紹介しています。

→ 【最新2020年度版】管理人ワタルのおすすめ投資先ランキング BEST3!〜ヘッジファンドなどをポートフォリオに組み入れ守りながら勝ち続ける〜